美術の授業の時間に「構成美の要素」を習ったことはあるでしょうか?私自身デザインの授業を高校・大学・専門学校と何度も習ってきたのでもう頭から離れないくらい染みついています。
今回はデザインに重要な「構成美の要素」について学んでいきましょう。
シンメトリー/対称
シンメトリーは対称の構成を指します。対称と言っても左右や上下の対象だけではありません。点対称や鏡面対称も当てはまります。
シンメトリーに当てはまらないものをアシンメトリーと言います。髪形などでアシメと略されることもありますよね。
バランス/均衡
バランスとは、シンメトリーでなくとも形が違くとも、つり合いが取れている均衡状態を指します。
バランスに当てはまらないものは、アンバランスと言います。アンバランスな構成は不安感や違和感を感じさせます。
しかし、一見アンバランスに見えても、実は均衡がとれている状態をインフォーマルバランスと言います。
フォーマルバランスは左右対称などのシンメトリーのこと、インフォーマルバランスは左右非対称などのアシンメトリーのものを指します。
リピテーション/繰り返し
色や形を連続して配置した構成をリピテーションを言います。つまり、色や形の繰り返しですね。壁紙や生地などのパターンもリピテーションです。
デザイン的には同じものの繰り返しなので単調な印象を与えてしまうケースもあります。
リズム/律動
リピテーションとリズムの違いが分からないという方も多いです。
リピテーションは単なるコピペの繰り返し、リズムは流れるような一定の変化があると覚えておきましょう。
グラデーション/階調
色や形を、一定の基準で変化させていくことです。主に色のグラデーションが多いですが、形もグラデーションと言うことができます。
コントラスト/対比・対立
形や色の違いによって、お互いが引き立て合う構成を指します。違いの差が大きいほどコントラストが強いと言えます。
アクセント/強調
形や色が単調な構成に、ワンポイント変化を取り入れる構成です。
ムーブメント/躍動
ムーブメントとは、色や形の変化で動きを感じさせる構成を指します。
スピード感、勢い、ゆったりなど、時間を感じさせるデザインで使われることが多いです。