WEBデザイナーも消費者へ意識を向けよう!
当サイトはWEB業界、WEBデザイナーのためのサイトですが、消費者の行動や心理を理解し分析することは重要です。
私自身、高校時代からデザインを勉強してきましたが、マーケティングについても授業で学んできました。
そこで今回は「購買意思決定プロセス」について、私の脳内の記憶と参考文献をもとに、かみ砕いて分かりやすく簡単に説明していきたいと思います。
詳しく知りたい方は、下部に掲載した参考文献をご覧ください。
購買意思決定プロセス5段階モデルとは?
「購買意思決定プロセス5段階モデル」とは、商品を購入する消費者の考えの流れを1つずつの工程に分けたものです。マーケティング界では知らない人はいない、フィリップコトラー氏が提唱したと言われている、有名なプロセスモデルです。
ちなみにモデルというのは図解するという意味なので、購買意思決定プロセスを図で示したもののことを「購買意思決定プロセス5段階モデル」と言います。プロセスはその名の通り経過や工程のことですね。
購買意思決定プロセス
①問題の認識
まず問題を認識するという工程です。
問題と言っても、ネガティブなことだけではありません。美味しいもの食べたいな、デートに行きたいな、などポジティブなことも当てはまります。
自分にとっての必要性を認識するという工程です。
- そういえば洗剤がなかったな
- 春だし明るい服が欲しいな
- 最近ちょっと髪が薄くなってきた気がする
②情報の検索
次に、問題を認識した消費者はそれに関する情報を調べようとします。
今はネット社会と言っても過言ではありません。何かあればスグに検索ですよね。ネット以外にも、周りの人に相談したり、店舗の中で商品棚を見ることも情報の検索です。
また、自分で意識的に求めていなかったけれど、ふと情報を得た場合も「情報の検索」に当てはまります。
- この洗剤クーポンあるんだなぁ
- このブランドのパステルカラーの服がいいかなぁ
- おっ雑誌に良さそうなシャンプーがある
- あらこのチラシ、整体安いわね
③選択の評価
次に、消費者は検索して得た情報を選別します。気になる商品があれば、お気に入り登録をしたり、とりあえず買い物かごに入れたりしますよね。
この商品は自分の希望を叶えてくれるのか、妥協しなきゃいけないのか、他の商品はどうなのか、自分の出せる金額はこれくらい、などと比較して検討します。
損をしたくないと考えるのが人間ですからね。
④購入の決定
いよいよ具体的に、購入の意思を決定します。実際の店舗で買ったりネットで買ったり、現代ではさまざま購入の形がありますよね。
- クーポンを使って○○へ行って○○洗剤を買おう
- ○○へ行って○○色の○○スカートを買おう
- 楽天市場の○○のお店で○○のシャンプー買おう
- このチラシのお店で予約して整体してもらおう
⑤購買後の行動
購入後、「この商品を購入したことは正しかったのか」と考えます。
よければ「リピート」「いい口コミ」、悪ければ「低評価の口コミ」に繋がります。悪い評価が下された場合、SNSで叩かれたり、炎上にもつながりかねません。
この購入後の行動は、買ってもらう企業側にとって次につなげるために重要なことなんですね。
一概にこの流れとはいかない
消費者は、迷ったり悩んだりしたうえでも、購入を止めてしまうこともあります。①~⑤の流れで書いていますが、戻ったりまた進んだり、一概にこの流れとはいきません。
そんな不安定な消費者の心を考えた、戦略的なWEBデザインが重要となってくるんですね。
参考文献
ビジネスの教科書「購買意思決定プロセスとは?消費者行動の5段階モデル」
経営コンサルタントの方が、とても詳しく説明されています。より専門的に知りたい方にはオススメです。
[買わせる]の心理学 消費者の心を動かすデザインの技法61
購買意思決定プロセスについて書かれているのは少しだけですが、デザインをする上での心理的アプローチが分かりやすくまとめられており、WEBデザイナーとして非常に参考になる本でオススメです。