先日、自宅の庭でセミの抜け殻をゲットした。今回はセミの抜け殻を観察してみる。
セミの抜け殻の思い出と言えば、小学生の夏。郵便受けにセミの抜け殻を集めたことがある。ものすごく頑張ってたくさん集めたのに、ものすごく怒られた。
精巧に残る抜け殻
セミほど、抜け殻が目立ち、長く残る昆虫はあまりいないだろう。
ちなみに、私には何ゼミの抜け殻か全く分からない。アブラゼミかミンミンゼミなのだろうなぁ程度ぐらい。
ただ、額のまるっこいところ(頭楯)をみると、ミンミンゼミの抜け殻な気がする。
裏返すと、ものすごく細かく足の付き方や、腹の作りが分かる。私がセミだったら、こんなに自分の分身のような抜け殻が残るのは恥ずかしい。
なかなか放れない鋭い爪
大きな爪は、他の部位と違い色が濃く黒い部分がある。まるで職人が長年使った大工道具のように、使いこまれた歴史を感じる。
脚をよくみると、成虫よりも太くてしっかりとしている。さらに、これほどおおきなハサミ。なんだか、カニのように感じた。
背中がキレイに割れている
まっすぐきれいに割れている。意外と成虫の出口は小さいようだ。さらに、翅も小さい。この部分に折りたたまれて入っているのだろうか。
また、背中にはあまり生えていない。頭部と脚に多くの毛が生えていることが分かる。
特徴的な丸みを帯びた頭楯
セミはカメムシの仲間で半翅目。半翅目の昆虫の特徴は、頭楯(とうじゅん)。額のまるっこいところ。横に線が入っているボーダー柄。
メスの抜け殻であることがわかる
セミの抜け殻のオス、メスの見分け方は、お尻の部分をみてみる。この抜け殻は産卵管があるのでメスであることが分かる。
当方が撮影した画像の転用や再配布を禁じます。引用する場合は、引用元を掲載してご活用ください。