精巧に残る芸術品「セミの抜け殻」のデザイン

先日、自宅の庭でセミの抜け殻をゲットした。今回はセミの抜け殻を観察してみる。

セミの抜け殻の思い出と言えば、小学生の夏。郵便受けにセミの抜け殻を集めたことがある。ものすごく頑張ってたくさん集めたのに、ものすごく怒られた。

精巧に残る抜け殻

セミほど、抜け殻が目立ち、長く残る昆虫はあまりいないだろう。

ちなみに、私には何ゼミの抜け殻か全く分からない。アブラゼミかミンミンゼミなのだろうなぁ程度ぐらい。

ただ、額のまるっこいところ(頭楯)をみると、ミンミンゼミの抜け殻な気がする。

2021/09/10 運営者撮影

裏返すと、ものすごく細かく足の付き方や、腹の作りが分かる。私がセミだったら、こんなに自分の分身のような抜け殻が残るのは恥ずかしい。

2021/09/10 運営者撮影

なかなか放れない鋭い爪

大きな爪は、他の部位と違い色が濃く黒い部分がある。まるで職人が長年使った大工道具のように、使いこまれた歴史を感じる。

脚をよくみると、成虫よりも太くてしっかりとしている。さらに、これほどおおきなハサミ。なんだか、カニのように感じた。

2021/09/10 運営者撮影

背中がキレイに割れている

まっすぐきれいに割れている。意外と成虫の出口は小さいようだ。さらに、翅も小さい。この部分に折りたたまれて入っているのだろうか。

また、背中にはあまり生えていない。頭部と脚に多くの毛が生えていることが分かる。

2021/09/10 運営者撮影

特徴的な丸みを帯びた頭楯

セミはカメムシの仲間で半翅目。半翅目の昆虫の特徴は、頭楯(とうじゅん)。額のまるっこいところ。横に線が入っているボーダー柄。

2021/09/10 運営者撮影

メスの抜け殻であることがわかる

セミの抜け殻のオス、メスの見分け方は、お尻の部分をみてみる。この抜け殻は産卵管があるのでメスであることが分かる。

2021/09/10 運営者撮影

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